2013年4月13日土曜日

初めての炊き出し

 
 


カトリック松戸教会の炊き出しボランティア

 4/12-13とカトリック松戸教会(千葉県)の炊き出しチーム17名の方が、二本松市の仮設「杉田農村広場応急仮設住宅」(58戸)のために炊き出しに来てくださいました!
 このチームの二本松訪問は2度目ですので、宿泊も伝道館の使い勝手もご存じでスムーズに行きました。
 準備も費用の捻出も大変ですのに、本当に皆様の被災者の方々を思う熱意に心から感謝申し上げます!でも、来た甲斐があった、という感想をお持ちになって帰路に着かれたので、恵みに感謝です。
 (ちなみに、この仮設へは「福島やさい畑」が皆様からの寄付による「支援野菜」を定期的にお届けしている所です。)


具だくさんで、おいしいおいしい豚汁ができました!
前日、二本松教会の伝道館で仕込みました。

当日朝7時、二本松教会に集合し、まずは朝食。そして、お聖堂でお祈り。それから、女性はおにぎりの準備
 

男性は仮設で焼きそば、焼き鳥の準備。
仮設の集会所は満席。たくさんの方が食べに来て下さいました。そして、お腹いっぱいになった後は「手話ダンス」。「ふるさと」や「北国の春」を歌いながら、その歌詞に合せて手話で振付をして踊る、というものです。皆さん、楽しんで一生けん命してくださいました。


 この報告をお読みになっている方の中には、「今頃炊き出し?」と思われる方もあるかも知れません。大震災直後にはあらゆるところで炊き出しが行われ、避難された方々はとても助かりました。しかし、丸2年が経ち、もう炊き出しはいいんじゃない、という風潮も出てきました。仮設の方々の生活もある程度安定してきたかのように思われるからです。
 しかし、この仮設は事情が違います。自治会長さんは「いやぁ、炊き出しに来てくれるなんて初めでだ!前に1回ぐらいイベントがあったが、この仮設ではほとんど何にもねぇ。いやぁ、嬉しいです!」と感無量の面持ちでした。
 支援してくださる方は一人でも多くの方にと思うためでしょう、大きな仮設にばかり行かれます。このような58戸の仮設にわざわざ来て下さる方はない、とのことです。販売車は来るようですが。ボランティアが来て下さることはほとんどなく、大きな仮設のイベントに混ざるようにとの連絡はあるそうです。いつも「ついでに」扱いのようです。
 炊き出しのためにわざわざ千葉県の松戸から、用具一式と17名のスタッフの方々とで来て下さった方々も、ちょっと多めに食材を準備してしまったようでしたが、何と余ることなく、今食べた方は夜に帰宅する家族や近所の方々の分まで大事に持ち帰って下さったので、作り甲斐があった、と喜んでおられました。
 (そりゃ、おいしかったから、自分一人だけご馳走になったのでは申し訳と思いますよ。参加できなかった人にも分かち合わないとね!)
 また、小さい仮設だけにまとまりがあって、終始にこやかに喜んで下さって、作った自分たちの思いが通じたとも言っておられました。
 
                                             (記 福島デスク/柳沼)

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